「和食ワールドチャレンジ2013」で、シンガポールのベテラン料理人が金賞を受賞
2013.12.24
12月8日(日)、外国人による日本料理コンペティション「和食ワールドチャレンジ2013」(主催:和食ワールドチャレンジ実行委員会・農林水産省、後援:株式会社日経BP)が開催され、シンガポールで寿司割烹「Santaro Japanese Restaurant」を経営するリー・ウォック・ウィン氏(60歳)が最優秀と認められて金賞を受賞した。
和食ワールドチャレンジ開催の目的は、世界各国・各地域で日本料理に取り組む優れた才能を発掘し、日本料理の魅力をさらに世界に広げていくこと。初開催となった今回は、世界21の国と地域から総数106の応募があり、ファイナリスト10人が決勝審査会で日本料理の技を競い合った。
金賞を受賞したリー氏は中国広東省出身。1973年、文化大革命の渦中にあった中国本土を離れ、香港で偶然得た仕事が日本料理のレストランだったという。以来、和食一筋40年の大ベテランで、現在の店名“Santaro”はその頃つけられたリー氏の愛称に由来している。1980年にシンガポールに移住して寿司・懐石店で働いていた頃、料理人・道場六三郎氏の「銀座ろくさん亭」で研修を受ける機会を得たことも、さらなる飛躍への転機になったという。
リー氏が評価されたポイントは、「日本人にとっての和食を高いレベルで再現していること」と、決勝審査員を務めるアイビー最高顧問の熊谷喜八氏。応募作「栗南京雪中蒸し」については、「カボチャという食材を主役に添えたことで、日本料理のやさしさを表現できている。日本料理を長らく見つけてきた人ならではの食材選びだった」と、同じく決勝審査員を務める「龍吟」シェフの山本征治氏は語る。
和食ワールドチャレンジ実行委員会委員長の茂木友三郎氏(キッコーマン株式会社名誉会長)から記念のトロフィーを渡されたリー氏は、「日本料理は私の人生そのもの。ですから受賞は私の人生へのご褒美のように感じています。健康で素晴らしい日本料理を世界に広めたい」と、喜びと抱負を語った。
■決勝進出作品(敬略称、国籍は50音順で表記)
ジェフ・ラムジー(アメリカ合衆国)/お茶漬け巻物
ウォニー・リー(アメリカ合衆国)/豆腐と鮪のタルタル イカスミと海苔のビネグレットソース
キム・ハヨン(韓国※現在日本在住)/アマダイをのせたお茶漬け
パク・ゴンウ(韓国(※現在日本在住)/松の実豆腐 鳥清汁仕立
マーク・タイ・クワン・チン(シンガポール)/鰤大根の茶碗蒸し 湯葉餡かけ
リー・ウォック・ウィン(シンガポール)/栗南京雪中蒸し
ラワタワッタ ウィダナ カンカナムラゲ ルウィンダ ジャヤウィ ラワタワッタ(スリランカ※現在日本在住)/海老とアボカドの湯葉真丈揚げ マンゴーチリソースがけ
ジャラン・ディプフアク(タイ)/とうもろこしまんじゅう 舞茸餡あけ
マオ・ユーミン(中国)/鮭ジャガイモまんじゅう
ロブレヒト・ウォルタース(ベルギー)/豚ヒレ肉の味噌ダレ 蕎麦茶とカカオスパイス
■金賞受賞者・決勝進出者の料理作品、「和食ワールドチャレンジ2013」実行委員会、決勝までの取り組み、審査基準はこちらから→URL:http://washoku-worldchallenge.jp/
和食ワールドチャレンジ開催の目的は、世界各国・各地域で日本料理に取り組む優れた才能を発掘し、日本料理の魅力をさらに世界に広げていくこと。初開催となった今回は、世界21の国と地域から総数106の応募があり、ファイナリスト10人が決勝審査会で日本料理の技を競い合った。
金賞を受賞したリー氏は中国広東省出身。1973年、文化大革命の渦中にあった中国本土を離れ、香港で偶然得た仕事が日本料理のレストランだったという。以来、和食一筋40年の大ベテランで、現在の店名“Santaro”はその頃つけられたリー氏の愛称に由来している。1980年にシンガポールに移住して寿司・懐石店で働いていた頃、料理人・道場六三郎氏の「銀座ろくさん亭」で研修を受ける機会を得たことも、さらなる飛躍への転機になったという。
リー氏が評価されたポイントは、「日本人にとっての和食を高いレベルで再現していること」と、決勝審査員を務めるアイビー最高顧問の熊谷喜八氏。応募作「栗南京雪中蒸し」については、「カボチャという食材を主役に添えたことで、日本料理のやさしさを表現できている。日本料理を長らく見つけてきた人ならではの食材選びだった」と、同じく決勝審査員を務める「龍吟」シェフの山本征治氏は語る。
和食ワールドチャレンジ実行委員会委員長の茂木友三郎氏(キッコーマン株式会社名誉会長)から記念のトロフィーを渡されたリー氏は、「日本料理は私の人生そのもの。ですから受賞は私の人生へのご褒美のように感じています。健康で素晴らしい日本料理を世界に広めたい」と、喜びと抱負を語った。
■決勝進出作品(敬略称、国籍は50音順で表記)
ジェフ・ラムジー(アメリカ合衆国)/お茶漬け巻物
ウォニー・リー(アメリカ合衆国)/豆腐と鮪のタルタル イカスミと海苔のビネグレットソース
キム・ハヨン(韓国※現在日本在住)/アマダイをのせたお茶漬け
パク・ゴンウ(韓国(※現在日本在住)/松の実豆腐 鳥清汁仕立
マーク・タイ・クワン・チン(シンガポール)/鰤大根の茶碗蒸し 湯葉餡かけ
リー・ウォック・ウィン(シンガポール)/栗南京雪中蒸し
ラワタワッタ ウィダナ カンカナムラゲ ルウィンダ ジャヤウィ ラワタワッタ(スリランカ※現在日本在住)/海老とアボカドの湯葉真丈揚げ マンゴーチリソースがけ
ジャラン・ディプフアク(タイ)/とうもろこしまんじゅう 舞茸餡あけ
マオ・ユーミン(中国)/鮭ジャガイモまんじゅう
ロブレヒト・ウォルタース(ベルギー)/豚ヒレ肉の味噌ダレ 蕎麦茶とカカオスパイス
■金賞受賞者・決勝進出者の料理作品、「和食ワールドチャレンジ2013」実行委員会、決勝までの取り組み、審査基準はこちらから→URL:http://washoku-worldchallenge.jp/