kiki harajuku(表参道・青山・六本木)
祖父が魚屋を、両親が総菜店を営み、食が身近だったという野田雄紀さん。地元静岡県で修業後、「タイユヴァン」(パリ)に2年半、「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」(東京・神楽坂)に約3年間勤め、「kiki harajuku」を開いた。「二人のフランス人シェフの下で感性を学び、伝統料理の上に築く洗練された料理に携われたのは貴重」と言い、この経験が料理を考える時の土台となっている。独立当初は気軽にあれこれ食べてもらえるよう、事前に仕込むことができ、すぐ出せるタパス的な小菜を主としたが、今は作り込んだおいしさ、作りたてのおいしさを届けることに注力する。
夜は、約30の単品を用意。「仔羊とフォアグラのテリーヌ」(980円)、「ローストチキン 爽やかレモンソースで」(1280円)をはじめ、サラダ、野菜の温菜、スープ、自家製加工肉、魚の冷・温菜、肉料理、米料理など、その内容は多彩だ。一品を堪能してもらうと同時に、オーダー数を抑えてひと皿の調理に力を注げるよう、各品の量は多めとする。なお人気の品に、「自家製オーロラソースのエビマヨとグリーンアスパラ」(1280円)がある。フランス料理で好相性とされるエビとブランデーの組合せを用いた品で、エビのフリットにブランデーをきかせたオーロラソースをかけ、ヘーゼルナッツと香草を散らして風味や触感に変化を出した一品だ。「複数の要素が調和したおいしさは想像を超え、食べて楽しく、印象に残ると思います」
また野田さんは、フランス料理の技法を用いつつ、枠にとらわれない料理を心がけており、食に関する本やテレビ番組などは、料理のジャンルを問わず見るという。そして、「今後も外からの刺激を受けてセンスを磨き、お客さまにとって食べやすくて食べ飽きない、しかも自分らしい料理を作りたいと思います」と語る。
DATA
TEL.03-3797-9282
営業時間:11:30~15:00(L.O.)18:00~22:00(L.O.)
月曜(祝日の場合は翌日休)
オープン:2011年8月
店舗規模:13坪 カウンター9席、テーブル8席
客単価:4000円
月商:
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: -