ピッツェリア イル タンブレッロ(東京・上野・日本橋)
東京都内のJR神田駅から1㎞ほど東に位置する小伝馬町エリア。その裏路地沿いに店を構える「ピッツェリア イル タンブレッロ(タンブレッロ)」は、14坪20席の規模で月商370万円を売り上げる繁盛ピッツェリアだ。
経営母体の㈱大坪組代表取締役である大坪善久氏は、イタリア・ナポリにある老舗ピッツェリア「スパゲッタータ」などで3年間にわたってピッツァイオーロとして修業を積んだ。帰国後は㈱グラナダなどの外食企業に7年間勤務し、2010年8月にタンブレッロを開業した。
オープンから2年弱が経ったいまは平日は会社員、週末は近隣住民を中心としたリピーターを獲得しており、夜は前菜とピッツァをつまみにアルコールを注文する使い方の他、ピッツァとソフトドリンクのみといった食事目的の利用も吸収している。客単価は昼約1000円、夜約2800円で、昼夜の売上げ比率は3対7で推移する。
昼夜とも客席が2~3回転の大盛況
売上げのおよそ4割を占めるピッツァは、22品を1000〜1800円で提供。売れ筋はマルゲリータ1200円やマリナーラ1000円をはじめ、水牛のモッツァレラを用いたマルゲリータ+水牛モッツァレラ1600円、店名にもなっているトッピングにサラミを用いたタンブレッロ1800円などである。
サイドメニューは前菜19品とドルチェ5品をラインアップ。価格を350円、500円、1000円、1500円の4ラインに集約してわかりやすさを訴求し、前菜は大坪氏が修業時代に南イタリアで学んだ地方料理を中心に取り揃えている。
ドリンクメニューは絞り込んだ品揃えで、ソフトドリンク6種、ビール2種、食前酒1種、赤・白・スプマンテのグラス各1種を400〜600円で提供する。この他、ボトルワインはイタリアの銘柄12種2800〜4800円を用意しており、アルコール売上げ比率は20%、ソフトドリンクは同10%で推移する。
トータル原価率は薪代込みで30%。マルゲリータとマリナーラの単品原価率を22%、7%に抑える一方で、前菜に同45%、ボトルワインに同50%を投じてお値打ちを訴求する。
現在は昼夜ともに客席が2〜3回転する盛況ぶりを見せているが、「この営業成績に奢ることなく、お客さま一人ひとりを大切にしていきたい」と大坪氏は語る。
DATA
TEL.03-6661-6628
営業時間: 11時30分〜13時30分(L.O.)、 17時〜22時(L.O.)
日曜・祝日の月曜定休
オープン:2010年8月
店舗規模:14坪20席
客単価:3000円
月商:370万円
原価率: 30%
アルコール売上げ比率: 20%
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