フレイズ フェイマス ピッツェリア (表参道・青山・六本木)
フードメニューはピッツァ3品、サイドメニュー8品のみ。その専門性の高さを集客のフックとし、14坪18席で1日最大110人を集客するのが東京・六本木の「フレイズ フェイマス ピッツェリア」である。
ピッツァイオーロ兼オーナーの山口昇吾氏は、商品数を絞り込んだ狙いについて「ベーシックなピッツァのみで勝負し、生地の味わいを前面に打ち出したかった」と説明する。繁忙時も複数枚のピッツァを同時に調理することはせず、生地をのばし、具をのせて焼きあげる一連の作業を一枚一枚ていねいに実践して常にベストな品質を保っている。提供スピードがあがらないといったデメリットはあるものの、その真摯な姿勢がむしろリピーターからの支持を得ているという。
ピッツァはマルゲリータ、ビアンカ、マリナーラの3品で、価格はすべて1500円。ピッツァの売上げ比率は順に5対3・5対1・5である。ビアンカは単品原価率が40%近くにまで達するお値打ち商品だが、マリナーラで原価調整を図ることでピッツァのカテゴリー原価率を35%に抑えている。
サイドメニューはシンプルなつまみのみ
サイドメニューはプロシュット950円やオリーブ400円、ブロッコロ1000円といった調理がシンプルなつまみを取り揃えており、「ピッツァの種類が少ないぶん、お客さま自身がピッツァにトッピングするスタイルを想定したアイテムを並べています」と山口氏は言う。
昼はピッツァ3品をサラダとピーチティーつきのセットとして各1000円で提供し、客単価は昼1300円、夜3000円を確保する。
アルコール売上げの5割を占めるのは、バドワイザー生500円、モレッティ850円、ブルックリン・ラガーとIPA各990円の4品を用意するビール。この他、グラスワインは赤・白ともに500円と700円の2種、ボトルワインは赤・白各4種と泡3種を2800〜5000円でラインアップし、アルコールの売上げ比率は33%で推移する。
2011年4月のオープンから半年ほどは集客に苦しんだが、徐々にリピーターが増加。主客層は地元住民や近隣に勤める会社員で、週末には都内各地から目的客も訪れている。「メニューを増やすべきか悩んだ時期もあったが、ようやく当店のスタイルがお客さまに受け入れていただけるようになった。今後もこれを貫いていきたい」と山口氏は語る。
DATA
TEL.03-3497-8820
営業時間:11時30分~14時30分(L.O.)、17時30分~22時(L.O.)(日曜・祝日は生地がなくなり次第閉店)
月曜定休
オープン:2011年4月
店舗規模:14坪18席
客単価:3000円
月商:
原価率: 35%
アルコール売上げ比率: 33%
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