グリル・ド・カマヤ豊崎本店(大阪)
2012年2月に大阪・中津にオープンした「グリル・ド・カマヤ(カマヤ)」豊崎本店は、独自に調合したスパイスで味つけした鶏肉や魚介類、野菜といった食材を特注の石窯で焼きあげる窯焼き料理の専門店だ。
主客層は20代〜30代の会社員。串打ちした新鮮な食材を厨房前に設置した石窯でシズル感たっぷりに調理する演出が評判を呼び、順調に客数を伸ばしている。
経営母体であるズッパ・ジャパン代表取締役の奥山浩平氏は、当初はカレー専門店を開業するつもりだったという。しかし、(株)カレー専門店やインド料理店を視察するうちにタンドール窯(石窯)という調理機械に目を向けるようになった。
「日本でタンドール料理といえば、インド料理店で提供しているタンドリーチキンやシークカバブといったカレー味のものばかりです。そこで、カレー粉以外のスパイスを使ってタンドール料理にバラエティを持たせれば、それらを看板メニューとして打ち出うすことができるのではないかと考えました」(奥山氏)
カマヤの石窯は群馬県の増田煉瓦㈱の特注品。串打ちした食材を窯の上部から差し入れて加熱するだけでなく、グラタンやココット料理といった容器ごと調理する料理を窯の底に並べて火を入れることもできる。そのため、メニューに幅を持たせることが可能になった。また、スパイスは兵庫・神戸にある貿易商社から仕入れており、食材に合わせて約15種を使い分けている。
石窯を用いたユニークな商品を提供
フードメニューの大半を窯焼き料理が占めており、肉料理約15品、魚料理約5品、野菜料理約7品、グラタン、ココット料理といったメイン料理6品などをラインアップしている。売れ筋メニューは鶏モモ肉にスパイスを揉み込んで窯焼きする窯鳥480〜760円。10種以上のスパイスをブレンドした「オリエンタル」やミント、コリアンダーを効かせた「ハーブ」など5品を用意する。
他にもココットを使って窯で焼きあげるパエリアや特注のパンに具材を乗せてピザのように仕立てたカマパーニュ5品など、石窯を用いたユニークな商品も提供している。
アルコールは日本酒、焼酎、梅酒、ワインなどを幅広く揃えており、ワインとビールがアルコール売上げの約3割ずつを占めている。
ランチは窯鶏カレー、お野菜畑サンドイッチ、お野菜畑パスタの3品を各850円で提供。近隣のオフィスに勤めるOLを主客層に、1日70人前後を集客している。「ランチは今後もメニューの強化を考えています。ランチで気軽に窯焼き料理に親しんでいただき、夜の集客につなげていきたい」と奥山氏は話す。
DATA
TEL.06-6373-1321
営業時間:11時30分~15時(L.O.14時30分)、17時~23時30分(L.O.22時30分)
無休
オープン:2012年2月
店舗規模:40坪46席
客単価:3000円
月商:
原価率: 30%
アルコール売上げ比率: 60%
URL: http://kama-ya.com/