レストラン カトラ(東京・上野・日本橋)
加藤晃さんが夫人と2人で切り盛りする「レストランカトラ」。カウンター主体の店で、フランスの地方料理、古典料理をまっすぐ表現した品を供する。加藤さんは調理師学校卒業後、帝国ホテル(東京・日比谷)でクラシックなソースなどフランス料理の基本を学んだ。その後、フランス、米国に渡り、都内で洋食店を開いたことも。
「ケガをして店は閉じ、会社勤めもしたけれども、やっぱリフランス料理が好きで」と加藤さんは笑い、一人で調理する前提で、夜営業のみの小さな店を開いた。
メニューは単品のみで、肉を用いた品を主に、冷前菜、温前菜、主菜、各約5品を揃える他、スープ、サラダ、デザートを各2品、自家製パン7種を用意。加藤さんは、地方料理、古典料理を店の核とした理由に、これらには長く愛される絶対的なおいしさがあることを挙げ、その味を生むべく調理工程を重ね、味の下支えを作ることに注力する。たとえば、牛肉とジャガイモのピュレを重ね焼く「アツシユパルマンテエ」1600円は、挽肉を用いる店が多い中、牛のスネ肉を赤ワイン煮にし、これをほぐして使う。また訪仏の際、街場でも一流店でも見かけたという「ピーマンの羊肉詰め」1500円では、加藤さんは仔羊の肩ロース肉を仔羊のジュで煮込み、ほぐして煮汁と合わせてピーマンに詰める。「ピーマンの肉詰め」という日本人にもなじみある品だからこそ、旨みの深さに驚くお客が多く、好評だ。
なお人気の主莱に「自家製塩漬け豚バラ肉のロースト」2500円がある。塩漬けした豚のバラ肉を香辛料とともにゆでてから焼いた品で、下にゆで汁のスープを張り、塩漬け肉の旨みを広く表現する。
「仕込みも含めしっかり手をかけた品でもてなしたい」と話す加藤さん。近隣住民を中心に、着実に常連客を増やす。
DATA
TEL.03-3552-3377
営業時間:17時30分~22時30分
水曜
オープン:2011年2月
店舗規模:約10坪9席(カウンター6席、テーブル3席)
客単価:6500円
月商:
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: http://catora.sakura.ne.jp/