リベルテ・ア・ターブル・ドゥ・タケダ(表参道・青山・六本木)
「サンス・エ・サヴール」(東京・丸の内)や、「レストラン アイ」(同・原宿)の料理長を経て独立した武田健志さんは、渡仏時代も含め、主に高級店で経験を重ねてきた。
しかし武田さんは、「以前から、フランス料理の敷居が高いといった固定観念に縛られずに、もっと多くの方にフランス料理に触れていただきたいという思いがありました。だから独立する時は、今まで培った料理のクオリティを維持しながらも、もう少し日常使いできる店にしたかったんです」と自店への思いを話す。
店内は幅広い客層に対応できるようにテーブル席の他に、カウンターと個室を設置。また、夜のメニューは、8皿のおまかせコース(1万円)の他、このコースの中から皿数を選ぶスタイル(4皿6000円、6皿8000円)だ。これも季節の食材を月ごとに厳選し、自身の作りたい料理をコース1本に集約させつつ、その一方でお客の多様なニーズにも応えられるようにするのが狙いだ。
料理は、フォワグラのポワレに甘酢っぱいルバーブのコンポートや、まろやかな酸味のヨーグルトソースを添えることで、フォワグラのくどさを感じさせない軽やかな仕立てとした前菜や、ハモのフリットにタマネギのソースを敷き、生のマツタケのスライスを添えた魚料理など、意外性のある食材の組み合わせが多い。また、シカの腿肉のローストには、オーソドックスにソース・ポワヴラードを合わせる一方、肉の表面にはワサビ風味のパン粉をまぶして焼き上げ、ツンと鼻に抜ける辛みを添える。
「土台はあくまでもフランスの古典料理。ただそこに留まることなく、ハモとマツタケ、牛肉とワサビといった日本人らしい食材の組合せや発想も駆使して、日本人の私だから生み出せる『私の料理』に進化させ続けたい」と武田さんは話す。
DATA
TEL.03-5765-2556
営業時間:11時30分~13時30分(L.O.)、18時~22時(L.O.) ※日曜・祝日のディナーは21時(L.O.)
月曜定休
オープン:2012年4月
店舗規模:45坪 28席(個室8~10席含む)
客単価:13000円
月商:
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: http://www.azabu-liberte.com/