船橋ワインバル 八十郎商店(関東)
千葉・船橋の「船橋ワインバル 八十郎商店(八十郎商店)」は、JR船橋駅前の裏路地に立地する古民家を改装して2011年12月にオープンしたワイン酒場だ。30代〜50代の地元客を中心に集客し、14坪40席の規模で月商750万円を叩き出している。
経営母体は東京・築地に本社を置く㈱ジー・フィールド。代表取締役の原田智昭氏は「東京のベッドタウンである船橋には、都会の外食シーンに馴染んでいるお客さまも多い。にもかかわらず、東京でトレンドになっているワイン酒場が船橋にはなかった。必ずニーズがあると思ったんです」と語る。
フードは前菜17品、おつまみ・サラダ6品、メイン6品、リゾット・グラタン4品、スペイン風ピザのコカとパン7品、デザート2品の計42品を揃えるが、開業から間もないこともあり、内容は出数やお客の反応を見ながら月2回のペースでブラッシュアップを図っている。売れ筋は店内で腸詰めして4日間熟成する店仕込み特大ソーセージ580円などである。
フードの中心価格帯は480〜580円に設定する一方で、メイン料理は名物!フォアグラソテー1080円といった1000円超のアイテムも用意する。さらに原価率40%を投じることで、フード目当てのお客も吸引。客単価は3000円で推移する。
ワインにはカテゴリー原価率45%を投入
アルコールの売上げ比率は40%。主力であるワインはカテゴリー原価率45%をかけてお値打ちを訴求している。グラスは赤・白各6種と泡1種を480〜580円で提供。お客に味の違いを楽しんでもらえるよう、単一品種の銘柄を中心にラインアップし、品種別にメニュー表に掲載している。ボトルは70種2500〜9600円を揃えるが、そのうち赤7種、白6種、ロゼ1種をおすすめとして2500円均一で提供し、注文のしやすさを訴求。これがボトルワイン注文の9割を占めている。
ワインに原価を投じる一方で、女性客にはスパークリングモヒート580円や自家製サングリア480円といったワインカクテルをおすすめすることで原価率を抑制している点も見逃せない。
2012年6月には2店めとなる「東京ワインバル 八十郎」築地店を東京・新富町にオープンしているが、こちらも18坪46席で月商650万円を売る好調な滑り出しを見せている。原田氏は今後の展望について、「八十郎商店の成功によって、都心以外もワイン酒場のポテンシャルが高いことを確信した。今後は東京都東部を中心に出店を進め、ワイン酒場のマーケットを広げていきたい」と意気込みを語る。
DATA
TEL.047-481-8062
営業時間:17時~翌2時(L.O.翌1時、日曜・祝日は~23時30分
無休
オープン:2011年12月
店舗規模:14坪40席
客単価:3000円
月商:750万円
原価率: 40%
アルコール売上げ比率: 40%
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