デリカ&フレンチ ウサキチ(大阪)
大阪・天満橋の「デリカ&フレンチ ウサキチ(ウサキチ)」は、市内の谷町に店を構える「ビストロ カメキチ」の2号店として2011年4月にオープン。フランスで修業したシェフが手掛けるビストロ料理を提供する一方で、常時15品前後のそうざいを販売するデリカテッセンを併設し、近隣住民のニーズに応えることに成功した。
レストランの客単価は昼1500円、夜6000円。近隣に居住する女性会社員や主婦層を中心に集客しており、来店客に占める女性客の比率は7割にも達する。
ディナーのメニューは前菜4種盛り合わせ2000円や本日のキッシュ1300円といった一品料理10品の他、中心価格2500〜3000円の肉料理5品前後、本日の魚料理1品、デザート5品の20品前後をラインアップ。若鶏1羽を丸焼きして提供するフランス産コクレのロースト ローズマリー風味3300円など、視覚的にもインパクトの大きなメイン料理をシェアして食べるスタイルを提案する。
オーナーの亀井氏は、「秋から冬にかけてはジビエ料理に力を入れるなどして、店構えはカジュアルでありながらも、食べ応えのある骨太な料理を志向しています」と話す。
レストラン&デリカテッセンでフランスの食文化を伝える
アルコールの主力はフランス産のボトルワインで、常時50種類前後を中心価格5000〜6000円で提供している。
ランチは手軽な1000円のコースと2800円のフルコースを用意。「短時間で食事を済ませたい会社員と時間に余裕がある主婦層の双方に訴求できるメニュー構成を狙いました」と亀井氏は説明する。ランチBOX800円、スープセット450円といった4種のテイクアウト用ランチも好評だ。
店頭のショーケースに陳列するテイクアウト用のデリは、売れ筋のキッシュ100gやお野菜のピクルス各100g420円、ラタトゥイユ367円といった軽食やオードブルから牛ホホ肉の赤ワイン煮込み1450円などのメイン料理まで、定番のビストロ料理を中心に15品前後を用意している。
「デリは盛つけやつけ合せで付加価値をつけることが難しいこともあり、当初は苦戦しました」と亀井氏は話す。しかし、現在は会社帰りや買い物帰りの30代女性を中心に1日3万〜4万円を売り上げ、売上げ全体の約20%を占めるに至っている。
「レストランとデリカテッセンを通じてフランスの食文化を多くの人に知ってもらいたい」と話す亀井氏。12年11月には百貨店の催事への出店を果たすなど、さらなる認知度アップに向けて取り組む構えだ。
DATA
TEL.06-6944-2234
営業時間:11時30分~15時L.O.、18時~22時L.O.、デリカ11時30分~21時L.O.
月曜定休
オープン:2011年4月
店舗規模:30坪20席
客単価:6000円
月商:420万円
原価率: 42%
アルコール売上げ比率: -
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