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RESTAURANT

バル デ エスパーニャ ラス ボカス(渋谷・恵比寿・代官山)

バル・バール・洋風居酒屋 
◎グリルを柱にバルの食事機能を強化。坪月商30万円を弾き出す

 日本の外食市場にすっかり定着したスペインバル。いまでは業態にアレンジを加えたオリジナルバルも続々と登場しているが、東京・渋谷の「バル デ エスパーニャ ラス ボカス(ラス ボカス)」はあくまで本格派のスペイン料理に軸足を置き、その深化に注力することで大ヒットを飛ばしている。
 オープンは2010年11月。渋谷駅から徒歩8分、オフィスエリアの地階という悪立地ながら、お客は吸い込まれるように続々と同店に入店する。客単価は昼1100円、夜5000円。25坪54席の規模で月商750万円を弾き出す繁盛ぶりだ。
 経営母体は㈱オズ。業態開発を手がけた店長の山口進氏はバルブームの火つけ役となった㈱グラナダなどの外食企業に14年間勤務。一緒に働いていたメンバーが集結してラス ボカスを開業した。
「箱ありきで出店が決まったので、アクセスの悪さをいかに克服するかが開発時の重点課題でした。そこで注目したのが『レストランバル』。食事機能を充実させたバルを前面に打ち出すことで、目的客を呼び込もうと考えました」(山口氏)

 

スペイン版串焼きブロチェッタを新たに導入。パエリアは3サイズを用意する

 フードはタパス7品500円~、アヒージョ3品900円~など、前菜類の品数を絞り込む一方で、グリルを柱にしたメインの品揃えを充実させた。また、パエリアは4品を揃えるが、「既存のスペインバルのパエリアは単価が高く、分量も多いので少人数のお客さまには注文しづらい」(山口氏)と、S、M、Lの3つのサイズを用意。価格も2400円~と値頃感を打ち出すことで、パエリアの注文率は7割を超える。
 メインについては12年11月にメニュー改訂を実施し、スペインの串焼き料理「ブロチェッタ」を新たに導入した。タンやホホ肉などイベリコ豚の部位別の串焼き6品750円~、鴨とフォアグラ、美桜鶏といったプレミアム素材6品1200円~をラインアップしており、名物商品として好評を得ている。
 アルコールはワインがメインで、スペイン産を中心にボトル50種前後3600円~、グラス20種前後500円~を揃える。グラスワインは好みの銘柄を10種セレクトできる飲み放題2500円も用意しており、アルコール売上げ比率は33%で推移している。
 当初は集客に苦戦したが、店の認知度が高まるにつれて、12年に入ってから営業が軌道に乗った。「月商1000万円をめざす」と山口氏は高い目標を掲げるが、今後は業態にさらに磨きをかけるとともに「ラス ボカスで培ったノウハウをもとに、パエリア専門店などのチェーン展開を見据えた新業態開発にも注力する」と語る。

 

DATA

2013.06.21 現在
 
東京都渋谷区渋谷3-2-3 帝都青山ビル地下1F
TEL.03-3406-0609
営業時間:12時〜16時(L.O.15時)、18時〜翌0時(L.O.23時) ※水〜金曜は〜翌2時L.O.、日曜・祝日は17時〜22時L.O.
無休
オープン:2010年11月1日
店舗規模:25坪54席
客単価:5000円
月商:750万円
原価率: -
アルコール売上げ比率: 33%
URL: -
 
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