オオモリヤ(東京西部)
東京・三軒茶屋にある通称「三角地帯」。この小さな外食店が軒を連ねる一画に、2012年7月にオープンした居酒屋が「オオモリヤ」だ。鹿児島県の名柄鶏であるさつま知覧鶏を看板食材として訴求し、3.9坪15席の狭小店ながら月商210万円を売り上げている。
「知覧鶏を扱う九州料理店で働いていた経験があり、独立するなら九州料理専門店を開業したいと考えていました。ただし、巷の九州料理店は私には割高に感じることが多かった。そこで、知覧鶏料理の価格を下げ、気軽に地鶏を食べてもらえる店にしたのです」とオーナーの小林史裕氏は話す。
知覧鶏を使った料理は12品をラインアップ。ささみの刺身は380円、鶏タタキは580円、ささみやももの炙りなどを盛り合わせたお造り3種盛りは880円という手頃な価格で提供している。
「新鮮な鶏肉を使用しているので、『刺し』や表面をさっと炙るだけの『炙り』で提供する商品をメインにしています。これが提供時間を速めることにつながり、回転率アップにも貢献していますね」(小林氏)
※写真上は、手前からお通し300円、オカンの卵焼きL780円、お造り3種盛り(ささみ、とりとろ、もも)880円、鹿児島名物!ももの炭火焼680円。焼酎は1杯400円から。
味つけやトッピングなどを工夫し、約50種類のフードメニューを提供
もう一つの売れ筋メニューがツーオーダーで焼きあげる「こだわり家族のこだわり卵」を使用したオカンの玉子焼き280円だ。チーズや明太チーズなどトッピングが異なる4種を揃える。
「小さな店なので提供できるメニュー数は限られます。しかし、一つの商品でも味つけやトッピングを変えることでバリエーションを増やし、約50品のフードメニューを提供しているのです」と小林氏は話す。
アルコールの主軸は15種類を揃える鹿児島産の焼酎。ロックグラスになみなみと注ぎ値頃感を打ち出す。また、サーバーから提供するハイボールやサワーは380円から用意。自家製のジンジャーソースなどで味に変化をつけており、それぞれ6〜7種を提供している。
オオモリヤの主客層は近隣で働くサラリーマンや地元住民。外食店が密集する飲み屋街に位置するため、界隈の店を数軒回遊するお客が多く、1軒め利用から2〜3軒めに来店するお客までが来店する。
店内には2人が定員の立ち飲みカウンターと2卓のテーブル席を設置。前者では支払額が2000円を下回るが、後者では4000円に達することもあり、客単価は2000円を確保する。
「順調にいけば13年の7月には近くにもう1店の出店を考えています。さらに1年後にはワインを扱う業態の出店を計画中です。いまは人を育てて今後の店舗展開に備えたいですね」と小林氏は今後の抱負を語る。
DATA
TEL.03-3410-1291
営業時間:17時〜翌1時(L.O.翌0時30分)、金・土曜は翌2時まで営業
月曜定休
オープン:2012年7月
店舗規模:3.9坪15席(店外席を含む)
客単価:2000円
月商:210万円
原価率: 30%
アルコール売上げ比率: 65%
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