日本酒バル 中野青二才(東京西部)
常時40種以上をストックする日本酒はシャンパングラスで提供する。それに合わせるフードもアヒージョをはじめとしたタパス料理が中心。東京・中野に2013年1月にオープンした「日本酒バル 中野青二才(中野青二才)」は、屋号が表すようにバルスタイルを前面に打ち出した日本酒専門店の新顔だ。
中野青二才は東京・阿佐ヶ谷に07年に開業したダイニングバー「青二才」の2号店である。オーナーの小椋道太氏は、「ここ数年で女性客を中心に日本酒の注文比率が高まっていたことから、その潜在的なニーズに着目しました。若者客や女性客が気軽に日本酒を楽しめる店。その発想を追求した結果、日本酒専門店の固定概念を覆したバルスタイルという答えを導き出したのです」と業態開発の経緯を説明する。
和の調味料を使い、日本酒に合うタパスを投入
中野青二才の客単価は2700円。フードはグランド21品、本日のおすすめ13品を揃え、そのうち28品を700円以下に集約して値頃感を訴求。アヒージョには隠し味にしょっつるを用い、赤味噌仕立ての牛すじ煮込みをドリアに仕上げるなど、和の調味料を使った斬新なタパス料理を投入することで日本酒との相性を高めている。
3勺(60ml)320円、5勺(90㎖)450円、8勺(150ml)700円と、日本酒を3ラインの価格に集約しているのも注目すべき点だ。「日本酒を飲み慣れていないお客さまでもその魅力を満喫できる」(小椋氏)ように、日本酒は味わいや香り、色などのバリエーションを重視してセレクト。小ポーション、低単価の価格設定を採ることで、さまざまな日本酒を気軽に試せるようにしたのだ。
店舗規模は13.5坪27席。小椋氏の狙いが当たり、店内は20代〜30代の若者客や女性客で連日満席となる集客力を発揮。オープン4ヵ月めで、すでに月商は450万円を突破している。
DATA
TEL.03-5340-1231
営業時間:17時〜翌1時(L.O.翌0時)
不定休
オープン:2013年1月28日
店舗規模:13.5坪27席
客単価:2700円
月商:450万円
原価率: 32%
アルコール売上げ比率: 67%
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