東京馬焼肉 三馬力(池袋・高田馬場・早稲田)
2013年6月に東京・池袋にオープンした「東京馬焼肉 三馬力(三馬力)」は、全国でもめずらしい馬肉専門のセルフスタイル焼肉店だ。近隣のオフィスに勤める30代〜40代の会社員を中心に集客し、オープンから3ヵ月にもかかわらず、20坪48席の規模で月商400万〜450万円を売り上げる好調なスタートを切った。
経営母体は串かつ専門店などをフランチャイジーとして展開している㈱OICY(オイシー)。三馬力は同社初のオリジナル業態であり、代表取締役の兼子栄治氏は出店の経緯を次のように話す。
「熊本にある馬肉卸業者の㈱千興ファームさんが経営する馬肉専門店を訪れた時に馬肉の味に感動し、東京でもその魅力を広げようと考えました。さっそく千興ファームさんと専売契約を結び、馬肉を卸していただくことにしたのです」
しかし、東京にはすでに馬肉専門店が少なくなかった。そこで、「馬肉焼肉」というスタイルを採用し、馬肉の新しい食べ方を提案することにしたという。
鮮度の落ちやすい馬肉のために恒温高湿庫を導入
馬肉焼肉はオビ、カイノミなど7つの部位を揃え、各680〜1680円で提供。生レバー700円、ユッケ680円、霜降り1280円といった馬刺しメニューも9品を揃えている。中でも単品原価率55〜60%を投じた馬焼肉5点盛り合わせ1480円と極上馬刺5点盛り合わせ840円は注文率100%の看板アイテムだ。
馬肉は鮮度が落ちやすいため、厨房には恒温高湿庫を導入して鮮度管理を徹底。あえてスジを残して歯ごたえを出すなど、部位によってカットの方法を変えて提供する。また、馬肉焼肉を提供する際には最適な焼き加減を伝えることも欠かさない。
サイドメニューには熊本の郷土料理である辛子レンコンをイメージした辛子ポテサラ500円や、ニンジンとパクチーの三馬力サラダ600円など17品をラインアップ。アルコールはフレッシュな果肉をトッピングしたフルーツピューレサワー3品、ブドウ酢などのビネガーサワー5品、緑黄色野菜とフルーツリキュールを合わせた健康野菜サワー3品といった身体にやさしいイメージの商品を揃えており、アルコール売上げ比率は30%前後で推移する。
客単価は4500円程度。ただし、今後はアルコールの価格を全品500円以内に収めることで4000円程度にまで下げる方針だ。
「まずは1年ほどで『三馬力』のブランドを浸透させ、3年以内に都内で10店の展開をめざします。その後は地方や海外への出店も視野に入れていきます」と兼子氏は今後の展開を語る。
※料理は手前から時計回りに、馬スジ煮込み 三馬力特製ラー油がけ600円、極上馬刺5点盛り合わせ840円、馬焼肉5点盛り合わせ1480円、三馬力サラダ600円。アルコールは手前からバジルと小松菜×メロンリキュール680円、フルーツピューレ・イチゴ650円
DATA
TEL.03-5957-2929
営業時間:17時〜翌3時
無休
オープン:2013年6月14日
店舗規模:20坪48席
客単価:4500円
月商:400〜450万円
原価率: 45%
アルコール売上げ比率: 30%
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