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RESTAURANT

トラットリア タンタボッカ(渋谷・恵比寿・代官山)

バル・バール・洋風居酒屋/イタリア料理 
◎原価率50%の和牛の炭火焼き!

 A5ランクの和牛の炭火焼きとハウスワイン飲み放題1500円を集客の磁力に、連日予約で満席の繁盛ぶりを見せるのが、東京・千駄ヶ谷の「トラットリア タンタボッカ(以下、タンタボッカ)」だ。目下のところ夜の客単価は6000円。30坪50席の規模で月商1160万円を叩き出している。
 経営母体は㈱セレソン。代表取締役の岡田章氏は洋食のサービス出身だが、独立後にホルモン業態など5店を出店。その間に資金力をつけてイタリアン業態のタンタボッカを2008年9月に開店した。
「オープン1年めは集客に苦戦しました。店が立地する副都心線北参道駅周辺は、オフィスワーカーや住民が外食する際に新宿や青山、原宿といった繁華街へ流れてしまう。何か打つ手はないかと考え出したのが、A5和牛を中心としたメニュー構成に変更することだったんです」(マネジャー・渡部武志氏)
 和牛を用いた看板メニューは、前述した通りシンプルな炭火焼きである。3500〜4000円の値付けで提供する炭火焼きのカテゴリー原価率は何と50%超。イチボやトモサンカクといった部位を含めて常時4〜5品を用意し、200gのブロック肉に30分以上かけて芯まで火を通す。当初は塩のみの味つけだったが、現在は自家製のソースで味わいに変化をつけている。

 

ワイン飲み放題というユニークな売り方も

 一方でハウスワイン飲み放題は赤・白各1種類を用意するが、「財布の中身を気にせずに和牛を注文していただくために、ワインは飲み放題というスタイルを選択した」と渡部氏はその狙いを説明する。
 イタリアン業態ではめずらしく、来店客に占める男性客の割合は5割に達する。そのうち4人以上のグループ客が7割を占めるが、男性客が目立つのは牛肉とワイン飲み放題という組合せゆえである。この他にソムリエの資格を持つ渡部氏が厳選したイタリアワインを100種類前後用意し、ボトルで3000〜5000円台を中心価格として提供している。
 炭火焼き以外のフードメニューは前菜、パスタ、肉・魚料理、おつまみ、デザートで各6〜8品を用意。日替りメニューも40品以上ラインアップし、これらの中心価格帯は1200〜1500円に設定している。
 ホールには5人を厚く配し、飲み放題のワインもていねいにサーブするが、渡部氏は「お客を待たせないことがリピート率を高める重要なサービス」と語る。
 2011年5月に同社が恵比寿にオープンした「ビストロ カルネジーオ」も絶好調で、「この2店で洋食でも利益を出せる自信がついた。今後は洋食業態を中心に出店を進める方針です」と渡部氏は語る。

 

DATA

2012.04.06 現在
 
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-1 ニュー外苑ハイツ105 
TEL.03-5771-4099
営業時間:11時30分〜14時30分(L.O.)、18時〜22時30分(L.O. )
月曜定休(祝祭日を除く)
オープン:2008年9月
店舗規模:30坪50席
客単価:6000円
月商:1160万円
原価率: 37%
アルコール売上げ比率: 30%
URL: -
 
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