クイーン オブ チキンズ 新橋店(銀座・新橋・有楽町)
ロティサリーチキンを看板商品に据えたニュースタイルのバルとして大ヒットを飛ばしているのが、㈱キープ・ウィルダイニングの協力を経て2013年3月に開業した東京・新橋の「クイーン オブ チキンズ」新橋店だ。夜の客単価3400円、17.5坪40席の規模で坪月商40万円以上を叩き出す繁盛ぶりを見せている。
経営母体の㈱エッセンス飲食事業部部長で新橋店のマネージャーを務める酒井クロード宏之氏は「競合店と差別化が可能で、かつロティサリーチキンのテイクアウトで売上げを補填するという狙いからこの業態を発想した」と業態づくりの経緯を話す。その収益の鍵を握るロティサリーチキンは1羽1890円、1/2羽980円、1/4羽680円で提供。イートインとテイクアウト双方の販売数を合わせて1日平均で40〜50羽を売り上げている。
チキンの調味はハーブの風味を効かせてクセになる味わいに
「チキンの調味は十数種のハーブでつくるマリネ液に約1㎏の鶏肉を2日間漬け込み、個性的な味わいに仕上げている」と酒井氏は語るが、マリネしたチキンは焼き時間に約45分かかるため営業前に7割ほど焼成。営業中はお客の注文後10分以内に提供できるようにして、テイクアウトの待ち時間の短縮にも努める。この他に自家製イギリスパン680円やランチメニュー7種700円〜の持ち帰りも可能で、総売上げの約20%をテイクアウト販売が占めている。
その他のフードメニューは360〜1780円で提供するタパス14品、500〜1850円の前菜13品、780〜1280円のパスタ4品をラインアップ。メイン料理はロティサリーチキンの他に魚介のアクアパッツァ1340円、ロティサリーチキン、牛ハラミステーキ、ロティサリーポテトを盛り合わせた肉盛り1380円〜を用意している。
アルコールの売れ筋はブランデーに果物を漬け込んだ自家製のフルーツブランデーをトニックで割るブランデースプリッツァーで、「果物の自然な甘みとロティサリーチキンの風味が好相性」と酒井氏は語る。オレンジ、マンゴーなど6種各500円で提供し、アルコール売上げの40%を占めている。その他ボトルワインは赤・白合わせて20種を揃え、ほぼすべてを2500円の均一価格で提供してお値打ち感を訴求する。
開業9ヵ月が経過している現在は自家製のマリネ液を精肉店に渡し、マリネしてもらった鶏肉を直接仕入れてロティサリーチキンをつくっており、店での作業は焼成だけに簡略化した。「将来の多店化を見据えた」と酒井氏が話す通り、13年12月にはフランチャイズ1号店を大阪・千里中央に出店。14年はさらに出店を加速させる意向だ。
※写真手前がロティサリーチキン1羽1890円。右奥が店内で焼きあげるふわふわの食感が魅力の自家製イギリスパン680円、その左がグレープフルーツスプリッツァー500円。お通しのバーニャカウダーはお替り自由
DATA
TEL.03-6809-2595
営業時間:11時30分〜16時、17時〜23時30分(土・日曜、祝日は15時〜23時30分)
無休
オープン:2013年3月27日
店舗規模:23坪14席
客単価:3400円
月商:-
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: -