焼鳥五郎 神田西口店(東京・上野・日本橋)
東京・神田の「焼鳥五郎(五郎)」神田西口店は、今朝びきの新鮮な大山鶏を商材の軸に据えた二毛作スタイルを採用。昼は濃厚鶏そば750円〜を提供するラーメン専門店、夜は焼とり1串108〜216円で提供する大衆焼とり店として、19坪44席の規模で月商700万円を売る繁盛店だ。
経営母体は広島お好み焼き業態の「Big-Pig」など5業態6店を展開する㈱スマイルリンクル。2012年12月にオープンした五郎は5つめの業態となるわけだが、店長で店舗管理部マネージャーの日野哲則氏は「今朝びきの大山鶏の焼とりを大衆価格で提供してバリューを訴求し、お客さまに週2〜3回と通っていただける日常使いの店をめざしました」と語る。
※写真手前の焼とりは左から白レバー、ふりそで、トロつくね各216円、中央は鶏刺身三種盛1717円、奥が濃厚鶏そば塩750円。ハイボールは5品378〜486円で、サイコロハイボールに挑戦するとゾロ目が無料、5と6の目が出たら右手前のWサイズが無料となる
ラーメンには、看板商品の大山鶏のガラでとった濃厚なスープを使用
看板商品の大山鶏の焼とりは白レバーやふりそで各216円といった希少部位を含む14の部位とトロつくね、ねぎまを合わせた16品を揃えて専門性を高めている。さらに白レバー、砂肝といった大山鷄の刺身4品各637円、鶏刺身三種盛1717円をラインアップすることで、食材の鮮度の高さをアピールする。
他方、一品料理については五郎の牛すじ煮込み421円など「ビジネスマンが好む大衆酒場料理」(日野氏)30品を270〜637円で揃える。夜の客単価は2800円。来店客の95%が30代〜50代の男性客で、その半数近くが週2回以上利用するリピート客が占める狙い通りの集客力を見せている。
アルコールは生ビール中ジョッキ400ml270円、酎ハイ400ml205円のお値打ち価格で提供する。それに加えてハイボール5品378〜486円は、サイコロを振って出た目がゾロ目なら1杯無料のサービスを実施する「サイコロハイボール」を導入。ほとんどの組客が1度はチャレンジする人気ぶりだ。
「サイコロハイボールの挑戦者が増えてもハイボールとともにフードの注文数がアップするため、トータルの原価率は30%に収まっています。店の活気も高まり、かつお客さまは得した気分になるのでリピートにつながる効果が高い」と日野氏は語る。
ラーメン専門店となる昼は、濃厚鶏そば塩、醤油各750円と焼鳥屋の油そば680円など期間限定品1品をラインアップ。濃厚な旨みのスープをとるために大山鶏のガラを丸1日炊き出すなど手間をかける一方で、メニューを絞り込んでその他の仕込みを軽減させ、夜の営業に支障のない体制にしている。
今後の展望について日野氏は「将来的にはフランチャイズ展開を視野に入れていますが、まずは現在の集客力を維持できる業態の確立に注力していきたい」と語る。
DATA
TEL.03-5256-2626
営業時間:11時30分〜14時、17時〜23時30分(L.O.22時30分、土曜〜23時〈L.O.22時〉)
日曜・祝日定休
オープン:2012年12月6日
店舗規模:19坪44席
客単価:2800円
月商:700万円
原価率: 30%
アルコール売上げ比率: 50%
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