ガルエデン(渋谷・恵比寿・代官山)
イタリア中南部に位置するアブルッツォ州の郷土料理がフードのメイン。そこにクラフトビールを組み合わせた独自スタイルのオステリアとして、2013年4月に東京・表参道にオープンしたのが「ガルエデン」だ。
店は東京メトロ外苑前駅と表参道駅のほぼ中間に立地し、駅からのアクセスは決してよくない。しかし、近隣の住民やオフィスワーカーなどの固定客を中心に、遠方から訪れる目的客も獲得。客単価は平日昼1000円、週末昼1800円、夜6000円を確保し、30坪40席の規模で1日に80〜90人を集客している。
シェフの島本さつき氏はアブルッツォ州でおよそ3年間の料理修業を積み、マネジャーの小林賢三氏は都内の繁盛クラフトビール専門店「クラフトビアマーケット」で店長を務めた経験を持つ。2人が手を組み、それぞれ持ち前のスキルを活かしていることが独自のスタイルを実現することにつながったわけだ。
クラフトビールは常時9種類。手軽に注文してもらうため均一価格で提供
フードは前菜12品、パスタ10品、メイン9品など計35品前後をラインアップする。名物はアブルッツォ州の郷土パスタであるキタリーナとキタッラ。いずれもモチモチとした食感の手打ちパスタで、島本氏が「現地ではじめて食べた時に強い感銘を受けた」というグリーンアスパラとフレッシュトマトソース1440円や仔羊ラグー1650円など5品を用意している。
また、「現地では名産品であるラム肉や豚肉をシンプルにグリルにする」(島本氏)ことから、メイン料理として炭火焼きメニューを導入。三元豚のスペアリブ1550円、ブドウ牛 肩ロースのタリアータ2900円など肉6品に魚介2品を加えた8品を用意し、スペアリブは豚肉250gに季節の野菜の炭火焼きを添えるなど、いずれの商品もボリューム感を打ち出している。
アルコールの主力であるクラフトビールは常時9種を揃える。銘柄はイタリア産のマイアントニアを定番品とする他は随時内容を変更。前菜、パスタ、メインで飲み分けられるようにさまざまなタイプを用意するが、「クラフトビールに馴染みの薄いお客さまにも手軽に注文してもらいたい」(小林氏)という狙いから300ml650円、430ml950円の均一価格で提供している。
ワインはグラス7種780円〜、ボトル30種前後(中心価格帯4000円台〜5000円台)を用意。夜のアルコール売上げ比率は40%を確保し、クラフトビールとワインの売上げ比率は4対6で推移している。「業態の認知が進むにつれ、ワイン、クラフトビールのそれぞれの愛好家を吸収できるようになっています」と小林氏は語る。
※写真は手前から奥に三元豚のスペアリブ炭火焼き1550円、キタッラ 仔羊ラグー1650円、オルツォのサラダ670円。9種を揃えるクラフトビールは300ml650円、430ml950円の均一価格で提供。写真はイタリア産のBirra del bolgo マイアントニア
DATA
TEL.03-6721-1444
営業時間:11時30分〜14時30分(L.O.)、18時〜22時30分(L.O.)(土曜は11時30分〜22時30分〈L.O.〉、日曜・祝日は 11時〜21時〈L.O.〉)
火曜定休
オープン:2013年4月
店舗規模:30坪40席
客単価:6000円
月商:-
原価率: 32%
アルコール売上げ比率: 40%
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