ひまり屋(東京西部)
JR吉祥寺駅から徒歩7分の場所にひっそりと店を構える「ひまり屋」は、オープンから2年で月商400万円を売る繁盛居酒屋だ。
売りのひとつは100種以上を揃える日本酒(580円〜)だ。オーナーの加藤洋平氏が40以上の酒蔵に直接出向いて仕入れた代物ばかりで、佐賀の鍋島や広島の白鴻などめずらしい銘柄も揃える。
スタッフの巧みな話術で料理との相性も考慮
その独特な販売方法も売りになっている。同店では要望がない限り日本酒のメニューは渡さず、好みの味を聞いたり、料理との相性を踏まえて銘柄を提案したりと、お客との会話の中で提供する銘柄を決めていく。お客の出身地を尋ねて、そこでつくられた銘柄を提供したり、生まれ年を聞いて、その年に醸造した古酒を提供することも多く、日本酒の売上げ構成比は売上げ全体の約30%を占める。
一方、フードについては旬の鮮魚の刺身を中心に日替りで約30品を用意。またポテトサラダやいぶりがっこなど380円均一の小皿料理約10品の他、香川県産の銘柄豚、讃岐バーク25を使用したロースステーキ780円や地鶏の瀬戸赤どりを使ったゆで鶏880円、秘伝の塩煮込み380円など、多彩な一品料理約50品を揃えている。
日本酒と同様に、食材についても極力生産者のもとへ加藤氏自らが足を運んでおり、野菜は栃木・益子の川田農園を中心に購入。魚介は週に1回、神奈川・大磯の漁港に直接買い付けに行くという。
店舗規模は11.5坪30席。店内は木材を多用してゆっくりとくつろげる空間を演出している。客層は20代〜70代と幅広く、新規客と常連客の比率は半々。外観はあえて目立たなくしており目的客が大半を占める。
今後も常連客を飽きさせないよう、新メニューを導入する計画で、10年、20年と愛され続ける店をめざしていく考えだ。
DATA
TEL.0422-21-6818
営業時間:18時~翌3時
無休
オープン:2008年10月
店舗規模:11.5坪30席
客単価:4500円
月商:400万円
原価率: -
アルコール売上げ比率: 50%
URL: -