ワイン厨房tamaya(東京・上野・日本橋)
東京・上野の「ワイン厨房tamaya(以下、タマヤ)」は、20坪28席で月商500万円を売り上げるワインバーだ。オーナーの高田和則氏はイタリアンレストランのサービススタッフを経て、東京・浅草でスーパーマーケットや酒販店、居酒屋などを展開する㈱ダイマスに10年間勤務。スーパーマーケットの仕入部門をはじめとする幅広い業務を経験し、専務として経営にも携わった後、2010年2月にタマヤをオープンした。
「2人でボトルワインを2本程度空け、しっかり食べても1万円を超えない店にしたいと考えています。女性客をターゲットに据えており、メニューはそれを意識して開発しました」と高田氏は語る。 フードのアイテム数は日替りを含めて約60品。前菜・サラダ約25品(480〜1350円)、パスタ約10品(980〜1350円)、メイン約7品(980〜1650円)などをラインアップする。
野菜を多用しているのが特徴で、売れ筋の16品目野菜のデトックスサラダ(ハーフ680円、レギュラー1080円)は、16品目というネーミングだが、実際には季節の葉物や根菜などを16品目以上使用している。メイン料理についても、付合せの野菜を多めに盛り付けるなど、「しっかり食べても重くならない料理」(高田氏)を心がけている。
仕入れについては高田氏が前職からのつながりを活かし、野菜は春先から10月頃にかけては長野県の契約農家から高原野菜を調達。高原野菜の獲れなくなる10月から冬場にかけては、都内の青果市場である太田市場から仕入れており、生産者とのつながりの深い野菜専門業者などと取引きしている。
ソムリエがセレクトするワインはグラス400円~
アルコールの売りは、ソムリエの資格を持つ高田氏がセレクトするワインで、常時150〜200種類を用意。グラスは400円〜、ボトルは2500〜4000円の価格を中心にコストパフォーマンスの高い銘柄を取り揃える。スパークリングワインとシャンパンを計約30種類ラインアップし、その豊富な品揃えも売りのひとつだ。アルコールの売上げ比率は60%を確保しており、そのうち約9割をワインで占めている。
主客層は30代〜40代。来店客に占める女性客の割合は約8割と女性から圧倒的な支持を獲得している。
タマヤは2011年2月に東京・八丁堀に2号店をオープン。この開店に合わせて、高田氏は2011年7月に株式会社TAMAYAを設立した。今後は東京・上野近郊の下町エリアで店舗展開を進める意向だ。「上野近辺で事業を拡大し、私が生まれ育った下町エリアの食文化を発展させたい」と高田氏は語る。
DATA
TEL.03-5812-4345
営業時間:11時30分〜14時 18時〜翌5時
日曜・祝日定休
オープン:2010年2月18日
店舗規模:20坪28席
客単価:5000円
月商:500万円
原価率: 40%
アルコール売上げ比率: 60%
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