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RESTAURANT

南青山 とし緒(表参道・青山・六本木)

日本料理 
◎大分産食材を用いた充実のコース

 関敏雄さんは「たん熊北店京都東急ホテル店」(京都)で京料理を学び、大分県のアンテナショップである日本料理店「坐来(ざらい)大分」(東京・銀座)などを経て独立した。
 坐来大分時代に大分県産素材に惚れ込んだという関さん。現店でも、大分直送の「関あじ」、「関いさき」などを用いたコース2本(7000円と1万円)を用意する。7000円のコースのある日の献立は、先付「焼茄子ごまだれ、煮鮑鮑のジュレがけ、オクラ、車海老」、温鉢「百合根饅頭名残とうもろこしの餡、鴨、山葵」、向付「真子鰈薄引き、あおりイカ、関いさき」、酒肴「いとより鯛酒蒸し、春雨と絲瓜の梅肉風味、サラダ蕪」、主肴「岩中豚葛煮、冬瓜、半熟卵、赤パプリカ」、食事「大分・玖珠(くす)産ひとめぼれ」、甘味というもの。1万円のコースでは造りに関あじが加わり、変わり鉢など1~2品が追加される。
 両コースともに煮もの椀を省いているが、その理由として関さんは「提供するタイミングの難しさ」を挙げる。コース序盤に煮もの椀が出ると酒の進みが止まったり、途中で満腹になってしまうことがある。そこで同店では、コースの後半に酒肴や主肴として、魚介の小鍋仕立てや酒蒸しを提供。その際、主素材のアラで引いただしと一番だしを合わせて風味を高めて、煮もの椀代わりとしている。
「お客さまに楽しく食べ、飲んでいただくことを第一に考えてこの構成にしました。ただ、煮もの椀は料理人としての腕が問われる仕事。一番だしの精度を高め、コース全体のバランスを磨いたうえで、再度取り組みたい課題です」(関さん)
 今後は女性客からの要望が多い「野菜尽くしコース」にも挑戦したいと話す関さん。60種以上の野菜を無農薬栽培する大分県の農家との交流を生かして、アイデアをふくらませているところだ。

 

 

DATA

2012.04.06 現在
 
東京都港区南青山5-12-4 全菓連ビル地下1F
TEL.03-6427-9005
営業時間:12時~13時30分(L.O.)、18時~22時(L.O.)
日曜定休
オープン:2009年6月
店舗規模:16.5坪21席
客単価:14000円
月商:-
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: -
 
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