ウニDining -2℃(品川・五反田・目黒)
東京都品川区の五反田駅は、JR山手線、都営浅草線、東急池上線の3路線が乗り入れる中規模ターミナル駅。交通アクセスのよさから近年高層オフィスビルやタワーマンションの建設ラッシュが起こり、人の流れが大きく変わっている。2011年6月21日に、その五反田駅西口から徒歩約2分のテナントビル地下1階にオープンしたのが「ウニDining-2℃(以下、ウニDining)」だ。
キャッシュオンデリバリースタイルのダイニングバーで、客単価は2000円。40坪68席の規模で、1日最大118人を集客するなど、連日連夜の大賑わいを見せている。
経営母体は㈱プロアンドマネージメント。レンタルオフィスや貸し店舗といったビルの運営管理が本業だが、管理する五反田のビルにテナントの空きが出たことを受け、同社として初の外食業参入を果たした。
ウニDiningは店名が示す通り、ウニを主役に据えた料理と、-2〜0℃の温度帯で提供するアサヒスーパードライのエクストラコールド500円がメニューの最大の売り。
「外食業界を見渡してもどこにもない店をつくることをめざしました。そこで浮上したアイデアが、ウニをふんだんに使った料理を看板商品にすることだったのです」と同社広報の川井朋氏は業態開発の経緯を話す。
豊富なアンダーワンコインメニューで幅広い客層に支持
フードメニューは、計40品のうち9品がウニの料理だ。中でも、ウニとホタテのピザ、ウニとホタテのコキール(Sサイズ400円、Mサイズ900円)は、お客の注文率がほぼ100%に達する売れ筋商品。その他、バーニャカウダ風ウニソース400円、ポテサラウニソース300円、冷製ウニクリームパスタ400円といった商品が並ぶが、全アイテムを1000円以下に収めたことが注目すべき点である。
ドリンクはエクストラコールドを前面に打ち出し、アサヒスーパードライ400円、グラスワイン400円、ハイボール300円の他、カクテル25種などを揃える。こちらも200〜500円という値付けだ。
フードメニューの最高値を900円としながら、基本的にウニは北海道産バフンウニなどの国産を使用し、冷凍品は使わない。こうした取組みの結果、ウニを使った料理に対するお客の反応はおしなべて好評だ。
今後の課題について川井氏は、「客単価をアップして売上げ増を図りたい」と語る。対策としてフードを40〜50品に増やし、ドリンクは女性客を意識してグラスワインとカクテルの種類を増やすことを計画中だ。また、40坪というスペースをフルに活用するため、一部の客席で1万5000円程度のコース料理を予約制で提供することも検討している。
DATA
TEL.03-5719-5423
営業時間:16時〜23時
土曜・日曜・祝日定休
オープン:2011年6月21日
店舗規模:40坪68席
客単価:2500円
月商:-
原価率: 30%
アルコール売上げ比率: 40%
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