レヴェイヨン(東京西部)
「独立心が強く、かねてより自店を持ちたかった」と話す菅原徹さんは、20歳の頃に料理界へ入り、スイスのホテル、都内の料理店を経て渡仏。アルザス地方で1年間働き、帰国後「マクシヴァン」(東京・六本木)のシェフなどを務める。そして2010年、都内の住宅地・尾山台に「レヴェイヨン」を構えた。
菅原さんがめざすのは、おいしいものが食べたくなった時に気軽に立ち寄れる店。「私の料理の根底にあるのは、母親が作る料理。フランスでは仲間の家に招かれ、各家の家庭料理をごちそうになり、その温かさに惹かれた」と言う。なお使い勝手のよさは意識するも、店はレストランの体をとる。これはビストロが多く開業する中、他店との差別化を図るとともに、定番料理に縛られず、自分の創意を映した品に積極的に取り組むためだ。
料理は、グランドメニューと本日のおすすめで構成する20品以上の単品が主軸。これに加え、2種類のコース―シュークルートやタルトフランベなどアルザスの郷土料理を出す5460円のものと、5040円のプリフィクスを設ける。またグランドメニューにも2~3種、アルザス色の強い料理を載せ、お客の興味を惹くきっかけとする。その一つ、「フライシュシュナッカ」1449円は人気の品だ。本来は余った煮込みの肉をパスタ生地で巻いた家庭料理だが、菅原さんは、牛テールの煮込みをパスタ生地で巻き、これをコンソメで煮て、焼いたフォワグラを添えて提供。他にも、蒸したアナゴに煮詰めたポルトをからめ、半熟卵で包んでホイル焼きにした「天然大あなごのロールオムレツ」1680円など、細かな仕事を重ねつつ素朴な空気を漂わせた品を揃える。菅原さんは、こうしたフランス料理ならではの技術を使い手をかけた料理を、自店を通して人々に届けたいと考えている。
DATA
TEL.03-5760-6270
営業時間:11時30分~14時30分(L.O.)、17時30分~21時30分(L.O.)
火曜定休
オープン:2010年2月
店舗規模:26.5坪26席
客単価:8000円
月商:-
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: -