京 おばんざいバル タロウ(京都)
2008年5月、京都・四条烏丸にオープンした「おさかなバル タロウ(以下、タロウ)」は、46坪75席で月商800万円を売り上げる繁盛店だ。2011年5月には開業3周年を機に、地元の京素材に着目し「京 おばんざいバル タロウ」に店名を変更している。
経営母体は大阪や京都で海鮮居酒屋「居酒屋あんじ」や「屋台風居酒屋ごんた」など7店の飲食店を展開する㈲あんじで、タロウは同社初の洋食業態である。
メニューは海鮮居酒屋を展開している強みを生かした魚介が売りだ。常時約70品を揃えるフードメニューのうち約20品は毎日の仕入れ状況によって変わる旬の魚介を使った日替りのメニュー。魚介は市場で買い付けており、それをカルパッチョや炭火焼き、アヒージョなど素材に合わせた調理法で提供している。
イタリアン・スパニッシュなどを揃え間口拡大
また2011年5月からは京の食材を取り入れ、京もち豚のリエット、イワシと万願寺とうがらしのソテー、丹波黒豆とブルーチーズのポテトサラダやカポナータ、キッシュなどタパス約20品を380円均一で提供し、バルの持つ気軽さを訴求。
さらに京もち豚肩ロース炭火焼980円や京丹波鶏のトマト煮込み1280円など地域性を前面に打ち出したメニューも用意。またピッツァやパエリア、パスタといったイタリア料理やスペイン料理の定番メニューもラインアップしている。
アルコールについては、自家製サングリアをはじめ、輸入ビールやカクテル、日本酒、焼酎、さらにグラッパなどの食後酒まで幅広く揃えており、アルコール売上げ比率45%を確保しているが、一番出るのはワインでドリンクの売上げの60%を占めている。
特筆すべきはワインの販売方法で、注文のしやすさを考慮し、ハウスワインは10㎖24円で量り売り、グラスワインは月替りで12種500円~(スパークリングは3種600円)、ボトルワインは20種2500円からと豊富な品揃えだ。
客層は20代〜50代と幅広く、女性客が8割を占める。客単価は3200円で推移しており、今後もリピート客をがっちり掴むべく、接客などにも力を入れていく予定だ。
DATA
TEL.075-213-5560
営業時間:17時~翌2時(日曜・祝日は16時~翌0時)
無休
オープン:2008年5月
店舗規模:46坪75席
客単価:3200円
月商:800万円
原価率: -
アルコール売上げ比率: 45%
URL: -