トラットリア29(ヴェンティノーヴェ)(東京西部)
オーナーシェフの竹内悠介さんは、東京・広尾の「アッピア」を経て渡伊。トスカーナ州やエミリア=ロマーニャ州などで約3年半修業を積み、「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」(青森・弘前)を経て独立した。
同店の特徴は、肉料理を全面に打ち出したメニュー構成。「イタリアでの最後の1年間は、トスカーナの肉屋『チェッキーニ』で、朝から牛や豚の解体や肉の熟成法、加工肉の作り方を学び、夜は併設する肉料理専門のレストランで働く、というまさに肉漬けの日々。そこで見た自家製の生ハムやビステッカ・フィオレンティーナなど、さまざまな部位を用いて作る肉料理や加工肉の幅の広さに感動して以来、独立時は肉料理に特化した店にしようと決意しました」(竹内さん)。
メニューはアラカルトのみ。「ウサギとズッキーニのフリット」1000円や自家製の加工肉を用いた「色々ハムの4種盛り合わせ」1600円(2人前)など、前菜~主菜まで約20品を揃え、その9割が肉を用いた料理だ。多くは現地の郷土料理を再現したもので、たとえば「タリアテッレ ボロネーゼ」1400円はエミリア=ロマーニャのトラットリアで習った作り方を踏襲。牛のスネ肉と首肉を粗く挽き、少量のトマトソースと赤ワインで短時間煮込んで、肉の旨みと触感が際立つよう仕上げている。
また、主菜は「ニュージーランド産牧草牛 赤身ロース肉のグリル」2800円(350g)など肉料理のみで常時5品。中でも竹内さんのおすすめが「山形県産庄内牛 赤身ロース肉のグリル」3600円(300g)だ。「赤身でも適度にサシが入りバランスが抜群によい」と語る肉で、2週間ほど真空で熟成させた後、炭火で一気に焼き上げて提供する。今年からドライエージング用の熟成庫を設置し、さらに肉料理を充実させる意向だ。
DATA
TEL.03-3301-4277
営業時間:18時~22時(L.O.)(土・日曜・祝日は17時~)
月曜・第2・4火曜定休
オープン:2011年2月
店舗規模:10坪16席
客単価:5000円
月商:-
原価率: -
アルコール売上げ比率: -
URL: -