調理用語集
鯛
【タイ】
マダイはスズキ目タイ科に属すが、エボダイ、ブダイ、マトウダイなど、タイ科ではないが「タイ」という名のつく魚も多く、その数200種以上にものぼるという。
タイ科に属する魚は、世界中の温帯熱帯海域に約100種いるといわれ、マダイの他にチダイ、キダイ、クロダイ、イシダイなどがよく知られている。
関西では、マダイのことを本物のタイという意味から、「本ダイ」と呼ぶ。また「前の魚(いお)」ともいうが、西宮の戎神社の前で獲れるから、または大阪城の前の海の魚という意味が込められている。
「タイは大位(たいい)なり、コイは小位(こい)なり」という言葉があるように、海魚の第1位にタイをおき、縁起のよい魚とされる。
産卵期を控えた春先、マダイの体色は鮮明な桜色に変わる。桜の季節にあやかって「桜ダイ」もしくは「花見ダイ」とも呼ぶ