調理用語集
唐墨
【カラスミ】
カラスミは、ボラの卵巣の加工品を指すが、ボラの他にもサワラ、ブリなどの卵巣を用いたものもある。その形が中国の墨に似ていることから、一般には「唐墨」と表記する。
卵巣を血抜きしてから、10日間以上塩漬けし、いったん塩抜きしたのち、板で挟んで加圧成形しながら天日で10日間ほど乾燥して作る。
日本では江戸時代初期から贈答品として重んじられてきた。なお、イタリアでも、ボラの卵巣を塩漬けした製品「ボッタルガ」が伝統的に作られている。
ボラボラ目ボラ科の魚では、スズキと同様、ハク、オボコ(もしくはスバシリ)、イナッコ、イナ、ボラ、トド、と成長の段階で呼び名が変わる、いわゆる出世魚である。