調理用語集
針魚・細魚
【サヨリ】
トビウオやサンマと同じダツの仲間で、ダツ目トビウオ亜科サヨリ科に属する。近似種として、ホシサヨリ、クルメサヨリ、センニンサヨリ、ナンヨウサヨリ、コモチサヨリ、トウザヨリなどがいる。
体長20〜30cmで細長くスマート。数百から数万匹単位の群れを組み、水面下を矢のように泳ぐ。サハリンから台湾にかけて分布し、沿岸、内湾、河口や汽水域(サロマ湖や浜名湖)などに棲息し、動物性プランクトン、特に小エビを食べる。
日本全国の沿岸に棲息しているので地方名も多い。カンノンウオ(北九州)、カマストシオ(岩手)、ヨロズ(兵庫)、ヤマキリ(和歌山)、スズ(能登・淡路・徳島)、スクビ(和歌山、島根)、ハリヨ(新潟)、エエウオ・エエラク(島根)など。
早春に水揚げされる120g以上で身付きや脂ののりのよいものを、両開きの扉の戸締りに使うかんぬきになぞらえて東京ではカンヌキと呼ぶ。