調理用語集
太刀魚・立魚
【タチウオ】
スズキ目タチウオ科タチウオ属に属する。
体長70〜150cmと細長く、背ビレが頭の後ろから尾まで長く帯状に続く。ウロコがなく、表皮は銀色に輝いている。
「太刀魚」とも「立魚」とも表記するが、前者は銀色に輝く細長い体形が刀に似ているところに、後者は急ぐ必要のない平生時には直立し、背ビレを細かく動かしてゆっくり前進するか立ち止まっている姿に、それぞれ由来する。
別名は多く、タチ、カタナ、シラガ、タチ、タチオ、タチノウオ、タチンジャ、ダツ、タビノヒモ、ハクウオ、ハクナギなどがある。
体表全体を覆っている金属的な銀色はグアニンという物質で、セルロイドと混ぜ合わせて模造真珠や銀箔紙の材料になる。グアニンはほかの魚ももっているが、タチウオには鱗がないために、鮮明な銀色に見える。