調理用語集
蓮根
【レンコン】
スイレン科ハス属の水生多年生草本。地下茎のほか、種子も蓮ノ実として食用になる。
インド、中国、日本など温帯アジア北部と、オーストラリア北部に広く分布する。アメリカ原産のキバナハス(黄花蓮)の地下茎も食用になるが、日本での利用はない。
江戸時代の農書には詳しい記載がみられるが、このころの品種は観賞用との兼用で、現在の品種とは異なる。栽培が普及したのは明治以降。出荷を目的とした栽培は大正期になってからで、中国から現在の実用品種も導入されている。
レンコンには10個の穴があり、「先が見える」「見通しが良い」として縁起物に用いられる所以である。これは通気孔で、花茎に7〜8、葉柄に4、葉脈に2孔あり、相互に連結している。
品種と形成部位により短太〜細長のものまであるが、食用品種は太く、主茎で4節、分岐茎で2〜3節から成る。