調理用語集
枝豆
【エタマメ,エダマメ】
マメ科ダイズ属の一年生草本。ダイズの若いサヤ(莢)を枝付きで収穫したものをエダマメ(枝豆)と呼ぶが、最近は枝からはずした若サヤもエダマメと呼ぶ。植物としてはダイズと同じものである。
東アジア(中国東北部、朝鮮半島、日本、台湾)に自生するツルマメから栽培化された。中国で5000年ほど前には栽培されていたようである。
日本では自生のツルマメを食用としていたようであるが、作物としてのダイズは縄文後期〜弥生初期に中国から渡来したと推定されている。しかし、エダマメとしての若サヤの利用はかなり新しく、最初の記録は18世紀初頭。
ダイズは温度と日長(日の出ている時間の長短)に対する反応から、夏ダイズ型、秋ダイズ型、中間型の3型に大別される。
エダマメとしては早生、大粒、美味で、サヤが密につき、種実が鮮やかな緑であることが求められたので、夏ダイズ型の品種が主体であった。しかし、最近は1年中栽培するので、その他の型も用いられている。品種の主体は袖振(そでふり)系、奥原系、白鳥系である。