調理用語集
豌豆
【エントウ,エンドウ】
マメ科エンドウ属の越年性蔓性草本。野菜として利用されるエンドウには、サヤエンドウと実エンドウ(グリーンピース)があり、それぞれの特徴を合わせ持ったものがスナップエンドウ。
また、エンドウの若芽であるトウミョウ(豆苗)は中国野菜として知られている。
原産地の中東から、一つは西に伝播し、その中からまず13世紀にサヤ用種が、16世紀に青実用種が、さらに糖実種が分化した。これが欧州系エンドウである。もう一つは東に伝播し、6世紀には中国でも栽培されていた。10世紀には日本にも記録がみられる。
明治になってからは多数の欧州系品種が導入され、これらの品種から新しい青実糖質(シュガーピース)、青実中間型、青実澱粉質(グリーンピース)、サヤ用の馴化品種が成立し、これが現在の品種の主体となっている。
サヤは偏平、品種により長短があり、実が熟すると丸みを帯びる。種実は丸く、クリーム、白緑、緑色、表面が平滑なものと、しわのあるものとがある。冷涼な気候を好み、暑さにはきわめて弱い。