調理用語集
芋茎
【スイキ,ズイキ】
ズイキはサトイモの葉柄を利用したもの。赤ズイキと白ズイキがある。サトイモのえぐみはシュウ酸石灰によるが、この蓄積には品種間差が大きく、きわめて少ないもの、全くないものの葉柄を食用にする。
サトイモの原産地はインド東部からマレーシアにかけての一帯で、日本への渡来は、東南アジア・台湾・沖縄経由と、インド・中国経由の2ルートがあったと推定されており、前者から親芋・葉柄(ズイキ)用品種群が、後者からは子芋用・親子兼用品種群が分化したとされている。
サトイモの草丈は1.5〜2mになり、太くて長い葉柄の先に大きな矢尻形の葉身がついている。葉柄の色は緑か、紫色を帯びており、葉身は緑色である。
生育環境としては、高温・多湿の条件を好む。低温になると生育が衰え、霜に遭うと黒変・枯死する。乾燥条件下では草丈が伸びず、葉が黄変し、やがて日焼けを起こす。