チェレット社は、1930年代にアルバ地区にワイン醸造所を創立したことが始まり。1960年代に経営を引き継ぎ、「最上の畑で最上の酒をつくる」というポリシーのもと、良いブドウが栽培できる畑を次々と購入し、畑近くに醸造所も建設していった。その結果、引き継いだ小さなワイナリーを数十年でバローロ、バルバレスコの最高の造り手の一つという地位に引き上げ、現在は3代目が指揮を執り、テロワールをありのまま表現するためにビオディナミ栽培への転換を実施。また、レストラン経営、地元特産品のヘーゼルナッツ製品づくりなど、アルバの食の伝道師として食文化全体の発展に貢献している。
「ワインは畑で造られる」という考えのもと、20年以上に渡り殺虫剤や化学肥料の排除を続け、健康な土壌づくりを行ってきたが、昔ながらの自然が残っていたカンヌビの畑を取得したことをきっかけに、 2010年から本格的にビオディナミ農法を取り入れた。現在はバローロ、バルバレスコのすべての単一畑でビオディナミを、その他の所有畑でもビオロジックを実践している。チェレット社では、人間よりも長い寿命を持つブドウ樹のためにも環境に配慮し、畑の個性を最も良く表現できるように、ワインに寄り添うことが大事だと考える。その手段の一つとしてビオディナミを実践する畑を現在も広げており、将来的には自社畑をすべてビオディナミに転換することを目指している。
チェレット社より、CEO Giacolino Gillardi（ジャコリーノ・ジッラルディ）氏、海外営業マネージャー Mattia Pagliasso（マッティア・パリアッソ）氏が来日し、Ristorante Acuq Pazzaに於いて、Ceretto Presentationが開催された。

チェレット社：https://www.ceretto.com/