5月26日（月）にAPNG（日本ナポリピッツァ職人協会）主催による、「第6回APNGナポリピッツァセミナー大阪会場」及び「2014年度APNG総会」が開催された。セミナーの講師を務めたのは、APNナポリ本部から来日した会長のセルジョ・ミック氏、副会長のアドルフォ・マルレッタ氏、技術役員のジェンナーロ・チェルボーネ氏。アシスタントや日本語での補足役には、APNG会長の大西誠氏、副会長の牧島昭成氏をはじめ、執行役員の面々が携わり、本場マエストロとの連携でピッツァづくりを実演した。
　会場となった㈱ツジ・キカイ大阪支店併設の「堂島ラボ」は、ナポリピッツァ用石窯や生地熟成庫をはじめとする同社製の機器を設置したショールーム。本場ナポリの熟練技術者による本場そのもののピッツァづくりを見学できるとあって、全国各地のピッツァ職人60名以上が集う盛況ぶりだった。
　ピッツァづくりは、生地をこねるところから完成まで、詳細な説明を交えて実演。混ぜる際の力の入れ具合など、動きを伴う作業を目で見て学べるほか、発酵前の生地と発酵後の生地の差などは、参加者が実際に触れることもできた。最後はマリナーラ、マルゲリータS.T.G.など4種のピッツァを順に焼き上げ、参加者全員に振舞った。
　途中には、サルバトーレ・クオモ氏が登場し「20年前、日本にナポリピッツァを紹介し日本に広めた立役者」と、ミック会長に紹介される一場面も。クオモ氏は「日本のピッツァ職人の腕は、既に世界レベル。今後もいい職人が増えてゆくことでしょう」と語り、会場は思わぬゲストに沸いた。
　またセミナー終了後に開催された「2014年度APNG総会」では、本年度の日本選手権の詳細や今後の活動予定などを発表。職人同士の交流も盛んに行われ、最後まで盛り上がるイベントとなった。

【DATA】
㈱ツジ・キカイ　大阪支店＋堂島ラボ
住所：大阪府大阪市北区堂島浜2-2-28　堂島アクシスビル1階
電話：06-6348-3611